エンジニアの「転職留学」
日本で数年の実務経験を積んだエンジニアが、修士号を挟んでドイツの技術職へ移る。あるいは学位を挟まず直接転職する。ドイツは MINT(数学・情報・自然科学・技術)人材が構造的に不足しており、経験者の市場価値は日本より高く評価されます。
- 学位を挟む場合
- 修士2年+求職18ヶ月
- 直接転職の場合
- EU Blue Card
- 職探し用
- Chancenkarte
- 市場
- MINT人材の慢性的不足
学生ビザ→就労ビザの移行が最も安全。
学位と年収要件を満たせば取得可。要件額は毎年改定。
2024年6月開始のポイント制。求職目的で滞在できる。
こういう人向け
- メーカー・IT企業で3〜10年の実務経験があるエンジニア
- 日本の年功序列・スペシャリスト軽視に見切りをつけたい人
- 家族帯同での移住を視野に入れている人
- 学位を取り直すか、直接転職するかを比較検討したい人
技術面のハードルは低い。難所はビザ要件の設計と、日本の職務経歴をドイツ企業に理解される形に翻訳すること。
- 必要なドイツ語力
- 外資系・大手IT・研究開発職なら英語のみで通る職場もある。ただし選択肢を広げるならB2以上が実質的な条件。
- 準備期間
- 12〜24ヶ月(学位を挟むかで大きく変わる)
入学から逆算した手順
各工程がいつまでに終わっている必要があるかを、入学時点からの逆算で示します。 日本の受験と違い、締切が工程ごとにバラバラに存在するのがドイツ出願の厄介なところです。
- 01
ルート選択(学位経由 or 直接転職)
24〜18ヶ月前学歴が anabin で認められるか、現在の年収と職種が Blue Card 要件に届くか、で分岐する。ここの判断を間違えると数年を無駄にするため、最初にやるべき工程。
- 02
学歴の同等性評価(Zeugnisbewertung)
18ヶ月前日本の学士・修士がドイツで同等と認められるかを確認する。高専卒・専門卒の場合はここが特に重要で、評価が下りないと Blue Card ルートが塞がる。
- 03
ドイツ語の着手
18〜6ヶ月前英語だけで就ける職はあるが、A2→B1まで進めておくと選択肢が体感で数倍になる。特に Mittelstand(中堅製造業)は事実上ドイツ語必須。
- 04
職務経歴のドイツ式への書き換え
12〜9ヶ月前ドイツのCVは職務内容と成果を定量で書く。日本の職務経歴書の「社内調整」「全体最適」といった記述は評価軸に乗らない。使った技術、規模、責任範囲を具体的な数字に置き換える作業が必要。
- 05
応募・面接
9〜4ヶ月前面接は複数ラウンド、技術面接あり。時差の関係でオンライン面接は日本の夕方〜夜になる。内定から着任まで数ヶ月空くのが通例。
- 06
ビザ・移住手続き
4〜1ヶ月前労働契約書をもとに就労ビザまたは Blue Card を申請。家族帯同の場合は配偶者・子の手続きも並行する。
先に知っておくべき、不都合な話
ここを最初に伝えるのが、有料で相談を受ける側の責任だと考えています。 都合の良い情報だけを並べても、渡航後に困るのは本人なので。
給与は「額面」で比較すると必ず誤る
ドイツは所得税・社会保険料の負担が重く、額面が上がっても手取りは想像より伸びない。一方で、医療費、大学までの学費、有給30日、残業文化の薄さといった非金銭的な条件が効いてくる。額面だけの比較は判断を誤らせる。
ビザ要件の数値は毎年変わる
Blue Card の年収下限、不足職種(Engpassberufe)の優遇枠、Chancenkarte の点数配分はいずれも改定される。ネット上の情報は古いものが大量に残っているので、必ずその年の一次情報で確認すること。
日本の年功で得た肩書きは持ち込めない
「課長」「主任」といった職位はドイツ側の評価軸に対応しない。何を作れるか、何を設計・意思決定したかで見られる。逆に言えば、実力のあるエンジニアには日本より有利な評価軸。
このルートで提供できること
このルートについて、現時点で有料の転職・移住支援は提供していません。運営者に現地での就労経験がまだ無いためです。ただし「修士を挟んでから現地就職を目指す」場合の出願部分は、学生の方と同じ内容で対応できます。転職そのものの支援は、経験を積んでから提供する予定です。
このルートで行けるかどうか、判定します
成績表と履修科目があれば、要件を満たすプログラムがどれかは初回の相談でかなり絞れます。 向いていないと判断した場合は、その理由も含めてお伝えします。
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