MINT Bridge
難関ルートRoute 03 / 03

学部(B.Sc.)進学

高校卒業からドイツの学部へ。授業料ゼロの恩恵を4年間フルに受けられる一方、出願資格とドイツ語という二つの壁があり、本サイトで扱う3ルートの中で最も難易度が高い。可能ですが、簡単ではありません。

授業料
0円

4年間フルで効くので、金額的インパクトは最大。

授業言語
ほぼドイツ語のみ

学士の英語開講は極めて少ない。

出願資格
追加要件あり

日本の高校卒業だけでは不足するのが原則。

Studienkolleg
1年間の準備課程

修了試験(Feststellungsprüfung)合格が条件。

対象

こういう人向け

  • 高校生・高卒で、学部からドイツに行きたい人
  • 日本の大学に在籍中で、学部から編入的に移りたい人
  • 高専生(※このルートは別途相性が良い。下記参照)
  • 時間をかけてでもドイツ語圏で完全に根を張りたい人
難易度
5 / 5

学力の問題ではなく、制度の問題。日本の高卒資格だけではドイツの大学入学資格(HZB)を満たさないという前提から出発する必要がある。

必要なドイツ語力
必須。TestDaF 4×4 または DSH-2(≒C1)が標準的な要求水準。到達に通常1.5〜2年。
準備期間
24〜36ヶ月前から準備開始
工程

入学から逆算した手順

各工程がいつまでに終わっている必要があるかを、入学時点からの逆算で示します。 日本の受験と違い、締切が工程ごとにバラバラに存在するのがドイツ出願の厄介なところです。

  1. 01

    出願資格(HZB)の現状確認

    36〜30ヶ月前

    日本の高校卒業証書は、単体ではドイツの Abitur と同等とみなされないのが原則。一般には「日本の大学に一定期間在籍していること」が求められ、在籍年数によって Studienkolleg 経由か直接出願かが分かれる。条件は出身国・学校・志望大学で変わるため、必ず個別に確認する。

  2. 02

    ドイツ語の開始

    30〜12ヶ月前

    A1から始めてC1まで、集中的にやっても1.5〜2年。ここが全体のスケジュールを支配する。学部ルートを検討するなら、他の何よりも先に着手すべき工程。

  3. 03

    Studienkolleg の出願・受験

    18〜12ヶ月前

    理工系は T-Kurs(技術コース)。入学試験(Aufnahmeprüfung)はドイツ語と数学。公立は無料だが競争があり、私立は有料。志望学部の分野とコース種別を一致させる必要がある。

  4. 04

    Studienkolleg 在籍(1年)

    12ヶ月前〜

    修了時の Feststellungsprüfung に合格すると、大学入学資格が得られる。ここでの成績がそのまま志望大学の合否に効く。

  5. 05

    大学へ出願

    6〜4ヶ月前

    Feststellungsprüfung の成績と、TestDaF / DSH のスコアを揃えて出願。人気学科は NC(成績によるボーダー)がある。

現実

先に知っておくべき、不都合な話

ここを最初に伝えるのが、有料で相談を受ける側の責任だと考えています。 都合の良い情報だけを並べても、渡航後に困るのは本人なので。

「高卒でそのまま行ける」は誤り

ネット上には高卒から直接入学できるかのような情報が残っているが、日本の12年制高校卒業だけでは原則としてドイツの大学入学資格を満たさない。日本の大学への一定期間の在籍、または Studienkolleg の修了が必要になる。まずここを正確に把握しないと、計画全体が崩れる。

ドイツ語C1は片手間では届かない

TestDaF 4×4 や DSH-2 は、日常会話ができるレベルでは全く足りない。専門文献を読み、講義を聞き、レポートを書く水準。学部ルートの実質的な選抜はここで起きている。

高専生には別ルートがある

高専卒(準学士)は、日本の一般的な高卒とは扱いが異なる可能性があり、応用科学大学(HAW / 旧FH)の実務重視のカリキュラムとも思想的な相性が良い。ただし個別の評価が必要な領域で、進路指導が国内にほぼ存在しない。ここは個別に見る価値が最も大きい層。

それでも学部ルートを選ぶ意味はある

難しいが不可能ではない。4年間の学費ゼロ、ドイツ語ネイティブ級の運用力、現地の学生ネットワーク、そしてそのまま修士へ進める連続性。長期でドイツに根を張るつもりなら、修士から入るより深い場所に到達できる。

このルートで行けるかどうか、判定します

成績表と履修科目があれば、要件を満たすプログラムがどれかは初回の相談でかなり絞れます。 向いていないと判断した場合は、その理由も含めてお伝えします。

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